会長&スタッフブログ
2014.12.01
腕白の超大国(アメリカ日系企業視察の旅) 1
さて、皆さまお久しぶりです。
今回は9月15日から約1週間行ってきましたアメリカ日系企業視察の報告です。
 
 
   
今回も関空からひとっ飛び!・・といういつものパターンではなく、まず新幹線で東京まで行き、成田エクスプレスで成田空港まで行き、そこからアトランタ空港まで行き、アメリカ国内線に乗り換えて~と割とハードな移動手段でした。
 そしてアメリカの飛行機内はとにかく寒い寒い寒い・・!
 気候のせいでしょうか。いや、ちがいます。
 クーラーの回しすぎなんです!
 バスでも電車でもどこでもそうです。
 おかげで帰ってきてからまた体調を崩しました。(風邪です)
  さて、今回訪問させていただきました企業様です。
  ・㈱ジェイテクト様(油圧ポンプ等)
・   〃    KOYOベアリング工場(テーパーローラー等)
 ・㈱ナカテツ様(ベアリングレース、自動車部品等) 
                       以上、テネシー州ノックスビル
 ・㈱前川製作所様(産業用圧縮機、圧力容器等)
 ・日産自動車㈱様 スマーナ工場(自動車生産)
                       以上、テネシー州ナッシュビル
 ・3Dプリンターショールーム 
                       以上、ニューヨーク州
  アメリカは泣く子も黙る自動車の巨大市場ですから、そこに根をはる自動車部品関連の企業様には是非とも行ってみたいと思っておりました。
今回は現地で見てきた自動車事情、企業・工場の労働事情、そしてアメリカという巨大カルチャーの現実を余すところ無く紹介していきたいと思います。
  
ナッシュビル・ノックスビルとの時差は-14時間です。
 いざ出発!
 (電波ソーラー搭載の最新Gショックなのに現地についたら時間が1時間ズレてるやないか!と頭をひねっておりましたら、現地はサマータイムだったというオチです。これ要注意)
  
アメリカ合衆国。
 人口3億2000万人。
 私が小学校・中学校の時にはアメリカの人口は2億5000万人だと教わりましたので、未だにその数字が頭にインプットされています。
 だから最近になってアメリカの人口が3億人だと聞いたときには、単純に2億5000万の四捨五入だと思ってました。
 10数年で人口が増えすぎなのでは・・。
 しかし、これこそがアメリカという巨大市場を形成している最もコアな部分であります。
 とにもかくにもアメリカの中身は基本的に大量生産、大量消費で成り立っているといっても過言ではありません。
 豪快、大雑把・・いい意味か悪い意味か捉え方は人それぞれですが、細かいことまで気の利く日本人とはまったくもって対照的だなと感じました。
 
 
 
一応、ニューヨーク州とテネシー州(ナッシュビル、ノックスビル)の位置を記しておきます。
  
●人種
 これまた「人種の割合」というアメリカならではの現象も見受けられます。
 参考までに各都市の人種の割合を書きますと・・
  ◎ニューヨーク
   白人 44%、黒人 25% アジア系 11%
  ◎ナッシュビル
   白人 67%、黒人 26%、アジア系 2%
  ◎ノックスビル
   白人 80%、黒人 16%、アジア系 1.5%
 と、このようになります。
 さすが人種のるつぼと言われるだけあって、ニューヨークの多人種っぷりは突出しています。
 逆に人の出入りがそこまで激しくないノックスビルなんかは、白人がほとんどで、実際街を歩いていても黒人を見ることは稀だったと思います。
  
●ハイカロリー責めのアメリカンフード
 昼も夜も基本的には肉(牛・豚・鶏)を食べる機会が多いです。
 意外だったのは「アメリカはゴムみたいな硬い肉が多い」というイメージですが、特にそんなことはなく上手く調理しているなと感じた点です。
  
牛肉も豚肉も思ったほど硬くなかったです。
 ただ、味付けが濃すぎるのと、もうええねんっていうほどの量が出てくるので、毎度これを完食していますと体の小さい日本人は確実に病気になります。
  
ナッシュビルで食べたお昼ごはん。
 ブツ切りグリルポーク!笑
 骨の芯まで味がしみていて結構美味しいのです。
 ただ、味が濃すぎます!
 手前のバナナスイーツも甘すぎるんです!笑
 多分、全部で1200キロカロリーは超えてるんじゃないかな。
 (もちろん飲み物はお茶。・・なんかあるわけもなくビッグコカコーラです)
  やっつけ感満載のごはんもたくさん食べました。笑
  
チキンとワッフル。(ナッシュビル)
 何がスゴイかと言いますと、チキンにもお構いなしにメープルがブッかかているところです。ただ、チキンは割とおいしい。
  
チキンパスタ。(ノックスビル)
 チキンと大量のパスタの上に、ミスマッチなソースがかかっています。(ソースといえばヨシダ!・・たぶん)
 たったコレだけですが単調な味と、そこに加えて量が多すぎるのでもちろん完食できません。
  
シュリンプパスタ?(ノックスビル)
 濃い味付けを覚悟していましたら、稀にこのようなエビが乗っかっただけの「素」のパスタが出てきます。
 今までと逆でこれはこれでまったく味がついていません。
 小皿に入ったオリーブオイルの用途がイマイチわかりませんでした。
  
チャイナタウンの中華料理屋。(ニューヨーク)
 もはやどこの国に来てるのかわからなくなるレベルでした。
 内装も料理も完全に中国です。
 治外法権のニオイがたまりません。笑
  
そしてニューヨークで今流行っている日本食といえば間違いなく【ラーメン】です。
 ニューヨークには10年ほど前から本格的な日本式ラーメン店が現れ、今ではニューヨークだけで50を超えるお店があるそうです。
 日本のラーメン屋が現地進出しているパターンと、アメリカ人が日本で修行して開業したというパターンのだいたいこの2種類です。
 人気の味はトンコツ。
 そう、我々が普段食べているこってりトンコツラーメンそのものです。
 あんなモンがアメリカ人にウケるのか?と思われるかもしれませんが、意外なほどウケているんですね~コレが。
 2008年にニューヨークに進出した【博多一風堂】は、進出後たった2年で飲食店評価サイトで全米1位になるという怒涛の人気っぷりです。
 人気店は2時間待ちが当たり前だそうで、価格も日本のほぼ2倍という強気なものです。
 ガイドさんに
 「まさか・・日本食=ヘルシーという勘違いで人気があるんじゃないですか?」
 と、訊きましたら
 「さすがにそれはないですよ。単純に『美味しいから』という理由でウケてるんです」
 とのことです。
 「日本食だから健康だと思って毎日食べたのに体重が激増したじゃないか!!」などというアメリカならではのクレイジーな裁判が起こらないことを祈るばかりです。
  
ちなみにこちらはアメリカ版、日清カップヌードル。
  
どんなコテコテな味なんやろ・・と思って湯を入れて調理しましたら、これが意外なほど味が薄かったです。
 実際カロリー表示を見ましたら、日本版が343キロカロリーなのに対してアメリカ版は300キロカロリーを下回る数値でした。
 このあたりの「デタラメさ」がアメリカっぽいのかもしれません。
  ●アメリカの単位
アメリカ自身は「世界で一番オレがエライ」と、思っているかどうかは・・わかりません。
 しかし、世界基準で決まっているようなこともお構いなしで、わが道を行くのもアメリカの特徴とも言えます。
 顕著なのが「単位」です。
 距離はマイル、重さはオンス・・このあたりはあまり馴染みのない我々日本人にもなんとなく見た瞬間に気づきます。
  
言われるまで気がつかなかったのが容積の単位【ガロン】。
 ガソリン燃料の価格が日本に比べてメチャクチャ高いなと思っておりました。
 1リッター300円くらい・・さすがにおかしいとは思いつつ今まで行った国はすべてリッター表示だったので当たり前のようにリッター表示だと思い込んでおりました。
  もっと難解だったのが温度の【華氏】。
 摂氏(セルシウス度―℃)が国際基準であるにも関わらず、アメリカの温度表記は今だに華氏(ファーレンハイト度―°F)です。
 ホテルのエアコン温度表示の【70】という数字を見たときは目を疑いました。
 焦らないでください。これがファーレンハイトです。
 余談ですが、ボン・ジョビの2枚目のアルバムも【7800° ファーレンハイト】でした。
  ●アメリカの日常
 ここからはアメリカで撮った風景をひたすら貼り付けていきます。
 













ここまではナッシュビル、ノックスビルです。
ナッシュビルは工業地帯としても有名ですが、それと同時にカントリーミュージックの聖地とも言われています。
 センスのいいバーがズラリ。
 音楽好きな方はもちろん、音楽を聴かない私でもこの雰囲気だけで「その気」になれます。
 最高にイカした街です。
 「その気」になりたい方、是非とも行ってみてください。
  続いてニューヨーク。






















そしてニューヨークといえば摩天楼。






ホテルの窓から見える夜景や、ブルックリンブリッジから見える景色は圧巻でした。
 姫路出身のカッペにはビルを見上げるだけで窒息しそうです。
 
 
おまわりさんといっしょ。
  
おまわりさんといっしょ。
今回、一番印象に残ったのはナッシュビルで偶然立ち寄ったマスタング屋さん。
 






フルレストアされた綺麗な初期型のマスタングが数台と、部品取り車、レストア中のマスタングがありました。
日本でこの状態の車体を買おうとするなら4~500万円はくだらないでしょう。
 外から勝手に写真を撮っていましたら、よほど東洋人が珍しかったのか店主のオッチャン(通称マスタング親父)がわざわざ店の中まで案内してくれて、この店と、そしてマスタングとの思い出をアルバムを見せながら語ってくれました。
  
記念にマスタングのダイキャストを購入。
 激安の25ドルでした。
 一期一会の素敵な出会い。
 素晴らしい思い出です。
  
さて、今回はここまでです。
 これだけ時間がかかってなぜにこれだけかと言いますと・・実はデータを持ち運びしている間に消えてしまったんです。このレポートが。
 ほぼ8割方出来ていたのが、ある日突然3割まで戻されたというわけで、もはや心が折れる寸前なのです。笑
 開いた口がふさがらないとはまさにこのこと。
 ・・というわけで、本当に申し訳ございませんが、誰がなんと言おうと今回はここまで。
 後半はアメリカの自動車事情と、労働事情について書きたいと思います。
 必ず年内に!
 
  今年もあと少しです。
 気合を入れていきましょう!
 それでは!
  イッセイ



