会長&スタッフブログ

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2016.05.17

ゆずの木 トワイラバッグ完成

 特製トワイラバッグ完成。ポーチがまたいいねー。


以前、特別なトワイライトの運行終了の頃、O君にお願いしていた、ゆずの木特製トワイライトバッグが完成しました。

O君を通じて奥さんに製作依頼していたもの。
実は私はこのバッグの完成を、大変楽しみにしていましたので、いつもチェックしているO君ブログ “雑感” で完成を知ったときには、思わずニンマリとしました。

トワイラバッグと言ってしまえばああーそうか、となるのですが、生地の選定から大変だったと思います。
トワイラカラー指定ですからねー。。。ちょうどいい色をゲットしてくれたもんですねー。

奥さん、ひょっとして、鉄女に成りかけか?
鉄分が無かったらこのカラーリングチョイスはでけへんでー。。。あまりにもピッタシのカラーだし。

私がお願いしたバッグの数は3つ。生地の関係で4つ出来たそうですね。1個ははたして誰の手に。。。

さてそのバッグの出来栄えは。O君の奥さんは縫製、作りこみ、使い勝手など、丁寧で完成度はさすが立派なものです。
O君のイラストがさりげなく縫い付けてあって、使うものには別注感満点で嬉しいものですね。

さりげなく使っていて、誰かに、あれっ!そのバッグ!と言われることでしょうね。
秘かな楽しみでもあります。

奥さんがおまけに作ってくれたコンデジ用ポーチ。これも重宝しますが、こいつは私だけしか持ってないぞ。。。あはは!

お忙しいところ、ご無理申しました。感謝、感謝。。。


トウジ

2016.05.05

ピンクの機関車

 世間ではこのゴールデンウィーク、10連休なんて会社もあったようですが、当社はいわゆるカレンダー通りの飛び石連休でした。

5日は3連休の最後の日。
 
先日、ヤフーニュースで見ていた、若桜鉄道のC12のピンク塗装を見に行くことにしました。
もっとも若桜鉄道にしてみれば、お隣りの智頭急行の駅、恋山形の集客イベントの協賛なのですが、持ち駒の蒸機をピンクにするのは面白いですよね。よく思い切ったもんです。
おおよそ蒸機には、最も似つかわしくない塗色ですから。

駅員さんいわく、その集客効果は大きく、大勢の人たちがピンクC12を見物に来ているらしいです。
私は朝早く、まだ人が大勢来ないうちに写真を撮ってしまおうと思い、自宅を6時半前に出ました。

中国道山崎経由で29号線を北上し、戸倉峠を越えて鳥取県へ。若桜駅には8時過ぎに到着しました。

よかった。まだ人はまばらでお客は数人です。今のうちに。
早速300円の入場券(若桜鉄道では特別入構券と印刷されています)を買って駅に入りました。
給水塔にターンテーブル、小さな車庫。。。昔よくあったローカル線の駐泊所のような風情です。
そのまま小レイアウトのシーナリーですね。

さて、C12のピンク色は、混じりけのない、真っピンクで、明度、彩度とも高い塗色です。
元色の黒の上からこんな色のピンクを塗装するのは、下地処理に相当手間がかかるでしょうね。と、妙なことに感心した次第です。







EFFECTSで遊んでみました。
もう40年以上前のことで、いつのことだか忘れてしまいましたが、関東の、とある公園に静態保存されていたD52にピンクを塗ってコマーシャルに使った会社がありました。機関車をピンクに塗ってしまう発想。。。そんな見出しで週刊誌に記事が掲載され、当時は賛否両論あったような気がします。

そんなことよりも蒸気機関車は黒、だと思うのは日本人だけ?
イギリスなどでは、赤、グリーン、ブルー、マルーン?。。。
機関車トーマスに登場する機関車たちはカラフルですよね。

♪ たくさん並んだ蒸気機関車、とてもカラフル、とてもパワフル。。。カラフル、パワフルが、機関車の象徴なのですよ。
C12ピンク、5月8日まで。
急いで下さい。


トウジ

2016.05.02

桃太郎の1日

 ブログをサボっていると、あっという間に日にちが過ぎていきますね。

昨日は天気が良いのがわかっていましたから、朝早く起きて久々に撮り鉄をしてきました。
とは言っても、いつものような、来たら撮り鉄 ですから、取り立ててブログネタなどはありません。

どうもダイヤ改正以降、コンテナの時刻も変わっているのでしょう。撮影しようと思っている列車に振られたり、通過時刻が狂っていたりで最近どうも調子が良くありません。、せめて本数だけでも稼ごうと思って朝早く出かけたのですが。。。

竜野、相生、有年、上郡、三石。よく足を運ぶ場所ですが、せめて今までに撮影したことのない場所で、ということで、いくつか初めてのポイントで撮影しました。

ところがふと気づいたのですが昨日はやってくるコンテナ、牽引機は桃太郎ばっかり。












EF200、EF66の運用が少なくなっているのはわかっていますが。それにしても。。。他の形式が全く来ない。
よくもまあ、同じような写真ばっかり、飽きもせず。。。番号が違います!

午後1時30分を過ぎて、吉永にキムラヤの“たくあんサラダロール”を買いに行く時、下り列車が後ろから、私の車を追いかけて来ました。
また桃太郎やろ。。。あまり気にしてなかったのですが、

EF200と66ムド回送の重連やないかー。。。
しまった!たくあんサラダロールのことで頭がいっぱいで、こいつを忘れてた。
来たら撮り鉄にもほどがある。。。


トウジ

2015.06.21

ハイキングジェットファイア

 皆さん、お久しぶりです。



私、イッセイはバイクのチームとは別に【ジェットファイア】というチームの代表をしております。
正式名称は【人生周回遅れの会 ジェットファイア】です。
30歳前後の独身の男子で構成されている、その名のとおりのどうしようもないチームです。
一応「既婚者特別枠」というものも設けておりまして、そこには一人だけ既婚者がおります。
が、それ以外7人は全員独身です。
ネジ屋、パッキン屋、ケータイ屋、木こり、魚屋・・なんとお寺の住職までいます。
何をする集団なのかと言えば特に決まりはなく、平たく言うとただの友達です。笑


そんな人生終わりかけのどうしようもない集団が最近ハマっているのがハイキングです。


名づけて「ハイキングジェットファイア」!
とは言っても、実はまだ2回しか山に登っていません。
正直言いますが、ただのド素人集団です。



今回はそんなド素人達が手探りで挑んだハイキングの模様をお伝えしたいと思います。


その前に・・なぜハイキングなのか。
実は言いだしっぺは他ならぬこの私なのですが、なぜハイキングと言ったのかは・・全然覚えておりません。笑
私自身、幼少期から学生時代まで外で体を動かすのは本当に嫌いで家に引きこもっていたのですが、社会人になってから考え方が変わり「健康が第一。健康のためなら死んでもいい!」をモットーに体を動かすことが「苦」ではなくなりました。
ジム通いは5年目になりました。
ハイキングをしようと言った理由、それはおそらく開放的な気分で体を動かしたくなったからだと思います。


何よりありがたいのはこんなアホな企画に乗っかってくれる仲間がいるということ。
一人ではおそらく山選びの段階で投げていたかもしれません。


●第1回 ハイキングジェットファイア 七種の巻 (2015年4月11日)
参加戦闘員 3名 【イッセイ、コシミズくん、谷口っちゃん(たにぐっちゃん)】


七種山と書いて「なぐさやま」と読みます。
兵庫県福崎町にある標高683メートルの山です。


全体像はこんな感じです。

通ったルートはこんな感じ。
作門寺山門前駐車場に車を止めて山を登って、一旦下山してからまた駐車場に戻ってくるというルートでした。


ん?なんじゃありゃ


アヒルとカルガモによる関所のようです。(実は帰りも・・)

作門寺山門前駐車場。ここに愛車を停めておきます。
あとで取りにくるからな~。


初ハイキングでテンションMAXIMUMの私です。

本日の戦闘員。谷口っちゃんとコシミズくん。



最初はライトな傾斜でまったりと進んで行けました。

   
   
登山開始から30分ほどで眼前に現れる「七種の滝」。
コレは絶景です。
そして滝の前にある七種神社ですが・・
見事に落書きだらけ。
せっかくの絶景が台無しです。
書いた者、全員死刑!
この滝を越えた直後から途端に難易度が上がります。
漠然とハイキング行くぞ~と言っていただけなので、こんな岩場があるとはちょっと予想外。
手袋を持ってきていなかったコシミズくんはかなり苦労しています。
登山開始から1時間強。もうすぐです!水分の抜け切った矢吹ジョーみたいです。

そしてついに頂上に辿り着きました!

おお!本当にこんなところまで登ってきたのか!
周辺の山々を見下ろすと改めて自分たちが立っている場所が山の頂なのだと実感できます。
この感動は言葉では言い表せません。
それと同時に「ああ、こんな自分でもやれば出来るじゃないか」という達成感もやってきます。
頂上でお待ちかねの昼メシタイムです。
カップラーメンに湯を入れた直後「あああ~!!」と絶叫する谷口っちゃん。
そして一言
「は・・箸を忘れました」
とのこと。
結局、コシミズ君の「中古箸」を使用するハメに。笑

雁首そろえて記念撮影。




下りの急勾配もなかなかのモノでした。
登山開始から下山して駐車場に到着するまでの所要時間は約4時間でした。
初心者にはちょうどよいコースかもしれません。
無事任務完了です!
星乃珈琲店で反省会をしました。
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●第2回 ハイキングジェットファイア 明神の巻 (2015年6月13日)
参加戦闘員 3名 【イッセイ、おもとくん、コシミズくん】
つづきましてはこちら、兵庫県夢前町にある「明神山」(みょうじんさん)。
標高668メートル。
前回の七種山とほぼ同じスペックです。
なんと前回参加してくれた谷口っちゃん、慣れないハイキングでの無理がたたりヘルニアが発動したようです。
しばらく運動は出来ないとのこと。
せっかくグッズ買い揃えたのに・・全部貰ってあげようかしら(物乞い)
今回はおもとくんが参加してくれました。(イッセイ高校時代の同級生)
明神山の全体像です。
Aコース、Bコース、Cコースの他に片道6キロという超難度コース「大明神コース」もございます。
今回通ったルートです。
登りは一番距離が短いBコースから攻めていくことにしました。
本日の戦闘員、おもとくんとコシミズくん。


 



しかしこのBコース、思いっきり失敗だったのです。
中盤のナメ滝に差し掛かったときです。
コシミズくんが「うぎょおおおお!!」と奇声を張り上げました。
「どないしたー!?」と近づいて彼の姿を確認すると、なんとひざやブーツにヒルが張り付いているのです。
「な!なんやコイツらは~!!どっから湧いてきよったんや~!」
みんなで協力してヒルをシバきまわしていると、なんと私の足元にもすでに張り付いていました。笑
エライことに来てしもうたと焦りながらとりあえず全員で避難しましたが、ヒル地帯を抜け出す8合目までまったく休憩なしのほぼトレイルランニング状態でした。
Bコースは谷になっており、この季節はヒルが大量に発生するようです。
距離が短いという理由で安易にBコースに決定した結果がコレとは・・!
初心者丸出しもいいところです。
満身創痍で頂上に到達!
瀬戸内海を一望できるという絶景スポットは・・・黄砂で曇っているのか、何がなんやらサッパリです。

とりあえずみんなで昼メシを食べましょう。(^ω^)ウマウマ

しかし気になるのはこの頂上の休憩スポット、なぜかハエが大量に飛んでいます。
別に生臭いとか、動物の死体があるワケではないんですが、とにかくハエのおかげで心休まりませんでした。
そして記念撮影。

帰りはどうしましょうか。
Bコースだけは堪忍しとくれやす~と、これまた安易にAコースに決定。
強烈な岩場のおかげでなかなか前に進むことが出来ませんが、ヒルがいないだけ100万倍マシです。
しかし下りのはずなのに上ったり下がったり・・距離も長いような気がします。
「おかしいな」と思い、道中マップを確認してみると、この件。
  
ちょ・・・実はAコースが一番難しいとのこと。笑
何にも確認していないアホ3人です。
とりあず行くしかないので、ひたすら下りていきました。
Aコースの名所「マンモスの背」。
足を滑らせたら人生終了です。要注意。
なんだかんだで文句を言いながらも、無事下山できました!
長かった・・。
所要時間約4時間。
前回の七種とほぼ同じような行程です。
帰りはみんなで雪彦温泉に行って汗を流しました。
そして打ち上げ・・・
デブまっしぐらです。


そして終わりにコスモもぶっ壊れるという・・


皆さんもハイキング是非チャレンジしてみてください。

ちなみにこの2パターンくらいのハイキングコースですと、消費カロリーは1山1500キロカロリー前後だそうです。
それなりの運動量ですね。
以上、ジェットファイアがお送りするハイキングレポートでした。
次回は書写山あたりを予定しております。
ではでは~


イッセイ

2015.03.17

太陽と埃の国で 後編 (フィリピン日系企業視察の旅 2)

 さて、お待たせしましたフィリピン日系企業視察の旅 後編です。


本編は車とバイクのことについて書いていきます。

(各データソースは今回訪問させていただいた企業様の資料やマークラインズからの引用です)


まずは自動車。
フィリピンの2014年度の新車販売台数は約27万台と、過去最高を記録しました。
ここ10年・・例えば2005年からの新車販売台数を見ても毎年右肩上がりの推移できており、鈍化の兆しが見えるタイやインドネシアと比べても、この勢いはまだまだ衰える気配はなさそうです。
2010年の16万台が2011年に14万台に一時減少したのは、この年に業界3位のヒュンダイ自動車がCAMPI(フィリピン自動車工業会)を脱退したため、その台数がデータからゴッソリ抜けてしまったからです。
(なぜ脱退したのかは不明ですが、何か販売台数を公表したくない理由があるのは確かです)

フィリピンでの自動車メーカーのシェアを見てみましょう。
第1位・・・トヨタ   38.4%
第2位・・・三菱    18.6%
第3位・・・ヒュンダイ  8.6%
4位はフォードとホンダが6%を行ったり来たり・・といった感じです。


1位のトヨタは予想どおりですが、2位に三菱がつけているのは日本人ならだれもがビックリする驚愕の新事実です。(失礼)


確かに三菱車の車はかなり多いなと思いました。
国籍別シェアでいいますと、日本メーカーが8割を超える圧倒的な勢いを見せつけています。

ここからはひたすらフィリピンを駆る自動車の写真を貼り付けていきましょう。


















フィリピンで人気のタイプはやはりSUVやピックアップ車。
タイと同じような光景だったなと思います。
フィリピンでの人気SUVの筆頭はトヨタ【フォーチュナー】と、三菱の【モンテロスポーツ】、フォード【エベレスト】。
本当にどこにでも走っています。
アメリカ市場専用車のフルサイズピックアップ車も何台かみかけました。
マルコス独裁時代には一時トヨタが撤退して、町中の自動車の殆んどが三菱と日産だけという時代もあったそうです。
三菱は今でもシェアをキープしていますが、今回の視察では日産車はあまり見かけませんでした。

せっかくですから今回お伺いさせていただきました自動車メーカー様(トヨタ様、いすゞ様)のフィリピン市場での展開をザクッと紹介していきましょう。


●トヨタ
フィリピンではサンタ・ロサ工場に1拠点。
フィリピンでの生産車種は【ヴィオス】と【イノーバ】の2車種のみ。
どちらもアジア市場戦略車なので日本では見ないです。

ヴィオス(コンパクトカー)
ヴィッツがベースになっています。
世界共通認識として、その国の中間層がこのような1500cc前後のコンパクトカーを買っていく傾向が強くなってくると「モータリゼーションの到来」と言われます。

イノーバ(ミニバン)
なんとラダーフレームです。
普通乗用車に大人4人乗りとかが当たり前の国では、このような大きな室内空間の車は重宝されます。

フィリピンで作っているのがこの2車種だからといって、ディーラーで売っているのがこの2車種だけと言う意味ではありません。
フィリピンのトヨタディーターで販売している車種は他にも【ランドクルーザー】、【フォーチュナー】、【ハイラックス】、【カムリ】、【FJクルーザー】、【アルファード】などがあります。
意外にも【86】や【プリウス】も正規取り扱いです。

●いすゞ
いすゞは日本での乗用車市場からは完全に撤退しており、職業トラックのパッとしないイメージしかありませんが、アジア圏では今なお根強い人気を誇ります。
1950年にはタイへの輸出が始まったということですが、同じ頃にはすでにフィリピンでもいすゞ車は走っていたとのこと。
以前行ったタイでもいすゞのピックアップ車が相当数走っていたとお伝えしましたが、東南アジアにおけるいすゞブランドの認知度は日本のそれとは比べ物になりません。
フィリピンでも例外なく、いすゞ人気はかなりのものです。
ローマ法王が今年1月にフィリピンに訪問した際に、ミサなどの移動の際に使用したのがいすゞの【D-MAX】だったというのですから信頼度は政府お墨付きというわけです。

フィリピンで走っている小型中型トラックの市場ではおよそ7割がいすゞのトラックといわれています。
なんでも、いすゞのトラックに限定していえば、日本で10万キロ・20万キロ走った個体をバラバラにしてフィリピン国内へ輸入、左ハンドルに改造して売っている専門の業者がいるほどです。
たしかにどこに行ってもいすゞのトラックが多いのなんの。
フィリピンの荒い舗装路で毎日酷使しても壊れる箇所が少ないようで、現地でも大変評判なようです。

乗り合いバス「ジプニー」のエンジンもいすゞのエンジンです。
乗用車のSUV部門ではトヨタと三菱の後塵を拝しておりますが、2014年に発売した【MU-X】でシェアの奪還を狙っているとのことで、今年はさらなるイメージ戦略のために広告宣伝費に資金を投入していくと意気込んでおられました。

続いてバイクです。
以前に行ったベトナムに比べて、フィリピンではバイクの台数は少ないと感じました。
詳細をみていきましょう。
フィリピンの二輪新車の販売台数は世界で8位。
114万台市場です。
1位はインドで1,434万台、続いて中国1,163万台、インドネシア774万台、ベトナム276万台となります。
平均所得がフィリピンの半分、しかも1,000万人も人口が少ないベトナムのほうが市場規模が2倍だというのはなかなか興味深いですね。

ベトナムは公共交通機関(路線バスや電車)のインフラがかなり脆弱で、庶民の移動手段はバイクに頼らざるを得ないというのが実情ですが、フィリピンは電車以外にも、トライシクルやジプニーなどさまざまな移動手段があるため、そこまでバイクを必要としないということがその理由です。

人口と国内登録台数から計算すると、フィリピン人の20人に一人がバイクを持っているということになります。
では、今回お世話になりましたヤマハ様のフィリピンでの現状をお伝えします。


●ヤマハモーターフィリピン
フィリピンでのヤマハバイクのシェアは約15万台・19%で業界2位。
実はカワサキも同じようなシェア争いをしており、お互い2位を行ったり来たりしているのが現状です。
3年前まではカワサキのシェアがヤマハを大きく引き離していたことを考えると、ここ数年のヤマハの健闘ぶりがうかがえます。
1位のホンダは約35万台と圧倒的な強さを見せつけております。
4位のスズキは10万台と、これもなかなか際どい線まで迫ってきております。
他に現地で見たのは台湾のキムコやSYM。
これら日本外のメーカーが約2万台のシェアを持っています。
一応、市場規模が114万台とお伝えしましたが、その中には無名の中国バイク群が約3割を占めているとの報告もあります。
これらは地方の零細メーカーですので無論「ザコ扱い」です。
シェア争いには含めておりません。


ベトナムと同じくなんとフィリピンにもコピーバイクが存在するらしいです。
ホンダだけでなくヤマハも。
コピーバイクはやはりあっけなく壊れるそうですが、いかんせん忠実にコピーされている個体もあるそうで、そのようなバイクにはなんとヤマハ純正パーツがそんまま取り付けられます。
壊れたバイクにヤマハの純正部品を取り付けていくうちに、いつの間にか純正の性能に近づいてくるという都市伝説もあるくらいです。
さすが世界のヤマハ。


ヤマハモーターフィリピンでの車種展開は現在15車種。
大半が現地生産モデルですが、一部タイやインドネシアからの輸入モデルもあります。
今のところ正規ラインナップの中で唯一日本製のフラッグシップモデルの250ccが1台あるのですが、何の車種かおわかりになりますか?
答えは【XT250】。

日本名【セロー】です。
日本でも30年以上、モデルチェンジを繰り返しながら売れ続けているロングセラーバイクです。
(実はカワサキのDトラッカーがタイ製だから同クラスのセローもタイ製だとばかり思ってました。スミマセン。)

ちなみにフィリピンで10年連続で年間売り上げ1位の人気車種はホンダ【XRM125】。
【フィリピン版カブ】とも言われている、泣く子も黙る名車中の名車です。(多分)

フィリピン人はバイクにしろ自動車にしろ、外装や電装をカスタムするのが割りと好きな人種のようで、ローカルのアフターパーツメーカーは多数存在するとのことです。
たしかに、爆音マフラーのスポコンカーや、テールランプが緑に光るイカツいカスタムを施したオフロードバイクなど、カスタム志向がそこかしこに見受けられました。
日本のアフターパーツのメーカーさんは積極的に進出するべきでしょう!
ただ、タイほどの市場規模に育つにはあと10年はかかるとは思いますが・・。

(↑サンタロサのホテルに止まっていた謎のJDMカー)
以上、フィリピンの自動車、バイク事情でした。

さて、フィリピン日系企業視察の旅いかがだったでしょうか。
フィリピンという国をざっくり見ていきますと、国民は非常に勤勉で上昇志向があり、
またグローバル感覚が他の東南アジアの国に比べても高いなと個人的には感じました。
人口構成も非常に秀逸ですし、質の高い労働力と言う意味ではあと2、30年間は何の心配も無いように思います。


やはり問題点として最初に思い浮かぶのは治安。
安全面に難があるというのは、それはすなわち経済発展の阻害要因だと言えます。
それと行政機能が貧弱という点。
長期的なプロジェクトは途中で頓挫する場合が多く、これが今回私が思った「道路や空港などの基本インフラがボロい」というところに集約されるのだと思います。


そして、最大の問題点は「もっと自分の国を良くしたい」という信念が薄いのではないかという点。
上昇志向があり、グローバル感覚も備わっていると書きましたが、スキルを高めた優秀な人材が海外に出たままフィリピンに帰ってこないのであれば、それはそれで大問題です。
フィリピンが経済的に他の周辺国から大きく出遅れてしまったのも、グローバル感覚が秀でていながら、優秀な人材が海外に出て行き、国内の状況が何も変わらなかったためとも言われています。
外で学んだことは必ず祖国のために還元してほしいです。
外から祖国を支えるのではなく、内から祖国を築いていく、そのような国になってほしいなと思います。
内から巨大な支柱を築くことが出来た時、アジアの落ちこぼれと呼ばれた国は、国旗に描かれた太陽のようにアジアの光になるのだと私は思います。


フィリピンに栄光あれ。

三洋金属熱錬工業㈱の折田さん(右)と。
以上、フィリピン日系企業視察の旅でした。


イッセイ

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