会長&スタッフブログ
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2016.05.05
ピンクの機関車
世間ではこのゴールデンウィーク、10連休なんて会社もあったようですが、当社はいわゆるカレンダー通りの飛び石連休でした。
5日は3連休の最後の日。
先日、ヤフーニュースで見ていた、若桜鉄道のC12のピンク塗装を見に行くことにしました。
もっとも若桜鉄道にしてみれば、お隣りの智頭急行の駅、恋山形の集客イベントの協賛なのですが、持ち駒の蒸機をピンクにするのは面白いですよね。よく思い切ったもんです。
おおよそ蒸機には、最も似つかわしくない塗色ですから。
駅員さんいわく、その集客効果は大きく、大勢の人たちがピンクC12を見物に来ているらしいです。
私は朝早く、まだ人が大勢来ないうちに写真を撮ってしまおうと思い、自宅を6時半前に出ました。
中国道山崎経由で29号線を北上し、戸倉峠を越えて鳥取県へ。若桜駅には8時過ぎに到着しました。
よかった。まだ人はまばらでお客は数人です。今のうちに。
早速300円の入場券(若桜鉄道では特別入構券と印刷されています)を買って駅に入りました。
給水塔にターンテーブル、小さな車庫。。。昔よくあったローカル線の駐泊所のような風情です。
そのまま小レイアウトのシーナリーですね。
さて、C12のピンク色は、混じりけのない、真っピンクで、明度、彩度とも高い塗色です。
元色の黒の上からこんな色のピンクを塗装するのは、下地処理に相当手間がかかるでしょうね。と、妙なことに感心した次第です。



EFFECTSで遊んでみました。
もう40年以上前のことで、いつのことだか忘れてしまいましたが、関東の、とある公園に静態保存されていたD52にピンクを塗ってコマーシャルに使った会社がありました。機関車をピンクに塗ってしまう発想。。。そんな見出しで週刊誌に記事が掲載され、当時は賛否両論あったような気がします。
そんなことよりも蒸気機関車は黒、だと思うのは日本人だけ?
イギリスなどでは、赤、グリーン、ブルー、マルーン?。。。
機関車トーマスに登場する機関車たちはカラフルですよね。
♪ たくさん並んだ蒸気機関車、とてもカラフル、とてもパワフル。。。カラフル、パワフルが、機関車の象徴なのですよ。
C12ピンク、5月8日まで。
急いで下さい。
トウジ
2016.05.02
桃太郎の1日
ブログをサボっていると、あっという間に日にちが過ぎていきますね。
昨日は天気が良いのがわかっていましたから、朝早く起きて久々に撮り鉄をしてきました。
とは言っても、いつものような、来たら撮り鉄 ですから、取り立ててブログネタなどはありません。
どうもダイヤ改正以降、コンテナの時刻も変わっているのでしょう。撮影しようと思っている列車に振られたり、通過時刻が狂っていたりで最近どうも調子が良くありません。、せめて本数だけでも稼ごうと思って朝早く出かけたのですが。。。
竜野、相生、有年、上郡、三石。よく足を運ぶ場所ですが、せめて今までに撮影したことのない場所で、ということで、いくつか初めてのポイントで撮影しました。
ところがふと気づいたのですが昨日はやってくるコンテナ、牽引機は桃太郎ばっかり。





EF200、EF66の運用が少なくなっているのはわかっていますが。それにしても。。。他の形式が全く来ない。
よくもまあ、同じような写真ばっかり、飽きもせず。。。番号が違います!
午後1時30分を過ぎて、吉永にキムラヤの“たくあんサラダロール”を買いに行く時、下り列車が後ろから、私の車を追いかけて来ました。
また桃太郎やろ。。。あまり気にしてなかったのですが、
EF200と66ムド回送の重連やないかー。。。
しまった!たくあんサラダロールのことで頭がいっぱいで、こいつを忘れてた。
来たら撮り鉄にもほどがある。。。
トウジ
2015.06.21
ハイキングジェットファイア
皆さん、お久しぶりです。

私、イッセイはバイクのチームとは別に【ジェットファイア】というチームの代表をしております。
正式名称は【人生周回遅れの会 ジェットファイア】です。
30歳前後の独身の男子で構成されている、その名のとおりのどうしようもないチームです。
一応「既婚者特別枠」というものも設けておりまして、そこには一人だけ既婚者がおります。
が、それ以外7人は全員独身です。
ネジ屋、パッキン屋、ケータイ屋、木こり、魚屋・・なんとお寺の住職までいます。
何をする集団なのかと言えば特に決まりはなく、平たく言うとただの友達です。笑
そんな人生終わりかけのどうしようもない集団が最近ハマっているのがハイキングです。

名づけて「ハイキングジェットファイア」!
とは言っても、実はまだ2回しか山に登っていません。
正直言いますが、ただのド素人集団です。

今回はそんなド素人達が手探りで挑んだハイキングの模様をお伝えしたいと思います。
その前に・・なぜハイキングなのか。
実は言いだしっぺは他ならぬこの私なのですが、なぜハイキングと言ったのかは・・全然覚えておりません。笑
私自身、幼少期から学生時代まで外で体を動かすのは本当に嫌いで家に引きこもっていたのですが、社会人になってから考え方が変わり「健康が第一。健康のためなら死んでもいい!」をモットーに体を動かすことが「苦」ではなくなりました。
ジム通いは5年目になりました。
ハイキングをしようと言った理由、それはおそらく開放的な気分で体を動かしたくなったからだと思います。
何よりありがたいのはこんなアホな企画に乗っかってくれる仲間がいるということ。
一人ではおそらく山選びの段階で投げていたかもしれません。
●第1回 ハイキングジェットファイア 七種の巻 (2015年4月11日)
参加戦闘員 3名 【イッセイ、コシミズくん、谷口っちゃん(たにぐっちゃん)】
七種山と書いて「なぐさやま」と読みます。
兵庫県福崎町にある標高683メートルの山です。

全体像はこんな感じです。

通ったルートはこんな感じ。
作門寺山門前駐車場に車を止めて山を登って、一旦下山してからまた駐車場に戻ってくるというルートでした。

ん?なんじゃありゃ

アヒルとカルガモによる関所のようです。(実は帰りも・・)

作門寺山門前駐車場。ここに愛車を停めておきます。
あとで取りにくるからな~。

初ハイキングでテンションMAXIMUMの私です。

本日の戦闘員。谷口っちゃんとコシミズくん。




最初はライトな傾斜でまったりと進んで行けました。


登山開始から30分ほどで眼前に現れる「七種の滝」。
コレは絶景です。
そして滝の前にある七種神社ですが・・

見事に落書きだらけ。
せっかくの絶景が台無しです。
書いた者、全員死刑!

この滝を越えた直後から途端に難易度が上がります。
漠然とハイキング行くぞ~と言っていただけなので、こんな岩場があるとはちょっと予想外。
手袋を持ってきていなかったコシミズくんはかなり苦労しています。

登山開始から1時間強。もうすぐです!水分の抜け切った矢吹ジョーみたいです。

そしてついに頂上に辿り着きました!

おお!本当にこんなところまで登ってきたのか!
周辺の山々を見下ろすと改めて自分たちが立っている場所が山の頂なのだと実感できます。
この感動は言葉では言い表せません。
それと同時に「ああ、こんな自分でもやれば出来るじゃないか」という達成感もやってきます。

頂上でお待ちかねの昼メシタイムです。
カップラーメンに湯を入れた直後「あああ~!!」と絶叫する谷口っちゃん。
そして一言
「は・・箸を忘れました」
とのこと。

結局、コシミズ君の「中古箸」を使用するハメに。笑

雁首そろえて記念撮影。


下りの急勾配もなかなかのモノでした。
登山開始から下山して駐車場に到着するまでの所要時間は約4時間でした。
初心者にはちょうどよいコースかもしれません。

無事任務完了です!
星乃珈琲店で反省会をしました。
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●第2回 ハイキングジェットファイア 明神の巻 (2015年6月13日)
参加戦闘員 3名 【イッセイ、おもとくん、コシミズくん】

つづきましてはこちら、兵庫県夢前町にある「明神山」(みょうじんさん)。
標高668メートル。
前回の七種山とほぼ同じスペックです。
なんと前回参加してくれた谷口っちゃん、慣れないハイキングでの無理がたたりヘルニアが発動したようです。
しばらく運動は出来ないとのこと。
せっかくグッズ買い揃えたのに・・全部貰ってあげようかしら(物乞い)
今回はおもとくんが参加してくれました。(イッセイ高校時代の同級生)

明神山の全体像です。
Aコース、Bコース、Cコースの他に片道6キロという超難度コース「大明神コース」もございます。

今回通ったルートです。
登りは一番距離が短いBコースから攻めていくことにしました。

本日の戦闘員、おもとくんとコシミズくん。

しかしこのBコース、思いっきり失敗だったのです。
中盤のナメ滝に差し掛かったときです。
コシミズくんが「うぎょおおおお!!」と奇声を張り上げました。
「どないしたー!?」と近づいて彼の姿を確認すると、なんとひざやブーツにヒルが張り付いているのです。
「な!なんやコイツらは~!!どっから湧いてきよったんや~!」
みんなで協力してヒルをシバきまわしていると、なんと私の足元にもすでに張り付いていました。笑
エライことに来てしもうたと焦りながらとりあえず全員で避難しましたが、ヒル地帯を抜け出す8合目までまったく休憩なしのほぼトレイルランニング状態でした。

Bコースは谷になっており、この季節はヒルが大量に発生するようです。
距離が短いという理由で安易にBコースに決定した結果がコレとは・・!
初心者丸出しもいいところです。

満身創痍で頂上に到達!

瀬戸内海を一望できるという絶景スポットは・・・黄砂で曇っているのか、何がなんやらサッパリです。

とりあえずみんなで昼メシを食べましょう。(^ω^)ウマウマ

しかし気になるのはこの頂上の休憩スポット、なぜかハエが大量に飛んでいます。
別に生臭いとか、動物の死体があるワケではないんですが、とにかくハエのおかげで心休まりませんでした。

そして記念撮影。

帰りはどうしましょうか。
Bコースだけは堪忍しとくれやす~と、これまた安易にAコースに決定。
強烈な岩場のおかげでなかなか前に進むことが出来ませんが、ヒルがいないだけ100万倍マシです。

しかし下りのはずなのに上ったり下がったり・・距離も長いような気がします。
「おかしいな」と思い、道中マップを確認してみると、この件。


ちょ・・・実はAコースが一番難しいとのこと。笑
何にも確認していないアホ3人です。
とりあず行くしかないので、ひたすら下りていきました。

Aコースの名所「マンモスの背」。
足を滑らせたら人生終了です。要注意。

なんだかんだで文句を言いながらも、無事下山できました!
長かった・・。
所要時間約4時間。
前回の七種とほぼ同じような行程です。

帰りはみんなで雪彦温泉に行って汗を流しました。

そして打ち上げ・・・
デブまっしぐらです。

そして終わりにコスモもぶっ壊れるという・・

皆さんもハイキング是非チャレンジしてみてください。
ちなみにこの2パターンくらいのハイキングコースですと、消費カロリーは1山1500キロカロリー前後だそうです。
それなりの運動量ですね。
以上、ジェットファイアがお送りするハイキングレポートでした。
次回は書写山あたりを予定しております。
ではでは~
イッセイ
2015.03.17
太陽と埃の国で 後編 (フィリピン日系企業視察の旅 2)
さて、お待たせしましたフィリピン日系企業視察の旅 後編です。

本編は車とバイクのことについて書いていきます。
(各データソースは今回訪問させていただいた企業様の資料やマークラインズからの引用です)

まずは自動車。
フィリピンの2014年度の新車販売台数は約27万台と、過去最高を記録しました。
ここ10年・・例えば2005年からの新車販売台数を見ても毎年右肩上がりの推移できており、鈍化の兆しが見えるタイやインドネシアと比べても、この勢いはまだまだ衰える気配はなさそうです。
2010年の16万台が2011年に14万台に一時減少したのは、この年に業界3位のヒュンダイ自動車がCAMPI(フィリピン自動車工業会)を脱退したため、その台数がデータからゴッソリ抜けてしまったからです。
(なぜ脱退したのかは不明ですが、何か販売台数を公表したくない理由があるのは確かです)


フィリピンでの自動車メーカーのシェアを見てみましょう。
第1位・・・トヨタ 38.4%
第2位・・・三菱 18.6%
第3位・・・ヒュンダイ 8.6%
4位はフォードとホンダが6%を行ったり来たり・・といった感じです。


1位のトヨタは予想どおりですが、2位に三菱がつけているのは日本人ならだれもがビックリする驚愕の新事実です。(失礼)


確かに三菱車の車はかなり多いなと思いました。
国籍別シェアでいいますと、日本メーカーが8割を超える圧倒的な勢いを見せつけています。
ここからはひたすらフィリピンを駆る自動車の写真を貼り付けていきましょう。









フィリピンで人気のタイプはやはりSUVやピックアップ車。
タイと同じような光景だったなと思います。
フィリピンでの人気SUVの筆頭はトヨタ【フォーチュナー】と、三菱の【モンテロスポーツ】、フォード【エベレスト】。
本当にどこにでも走っています。
アメリカ市場専用車のフルサイズピックアップ車も何台かみかけました。
マルコス独裁時代には一時トヨタが撤退して、町中の自動車の殆んどが三菱と日産だけという時代もあったそうです。
三菱は今でもシェアをキープしていますが、今回の視察では日産車はあまり見かけませんでした。
せっかくですから今回お伺いさせていただきました自動車メーカー様(トヨタ様、いすゞ様)のフィリピン市場での展開をザクッと紹介していきましょう。

●トヨタ
フィリピンではサンタ・ロサ工場に1拠点。
フィリピンでの生産車種は【ヴィオス】と【イノーバ】の2車種のみ。
どちらもアジア市場戦略車なので日本では見ないです。


ヴィオス(コンパクトカー)
ヴィッツがベースになっています。
世界共通認識として、その国の中間層がこのような1500cc前後のコンパクトカーを買っていく傾向が強くなってくると「モータリゼーションの到来」と言われます。


イノーバ(ミニバン)
なんとラダーフレームです。
普通乗用車に大人4人乗りとかが当たり前の国では、このような大きな室内空間の車は重宝されます。
フィリピンで作っているのがこの2車種だからといって、ディーラーで売っているのがこの2車種だけと言う意味ではありません。
フィリピンのトヨタディーターで販売している車種は他にも【ランドクルーザー】、【フォーチュナー】、【ハイラックス】、【カムリ】、【FJクルーザー】、【アルファード】などがあります。
意外にも【86】や【プリウス】も正規取り扱いです。


●いすゞ
いすゞは日本での乗用車市場からは完全に撤退しており、職業トラックのパッとしないイメージしかありませんが、アジア圏では今なお根強い人気を誇ります。
1950年にはタイへの輸出が始まったということですが、同じ頃にはすでにフィリピンでもいすゞ車は走っていたとのこと。
以前行ったタイでもいすゞのピックアップ車が相当数走っていたとお伝えしましたが、東南アジアにおけるいすゞブランドの認知度は日本のそれとは比べ物になりません。
フィリピンでも例外なく、いすゞ人気はかなりのものです。
ローマ法王が今年1月にフィリピンに訪問した際に、ミサなどの移動の際に使用したのがいすゞの【D-MAX】だったというのですから信頼度は政府お墨付きというわけです。


フィリピンで走っている小型中型トラックの市場ではおよそ7割がいすゞのトラックといわれています。
なんでも、いすゞのトラックに限定していえば、日本で10万キロ・20万キロ走った個体をバラバラにしてフィリピン国内へ輸入、左ハンドルに改造して売っている専門の業者がいるほどです。
たしかにどこに行ってもいすゞのトラックが多いのなんの。
フィリピンの荒い舗装路で毎日酷使しても壊れる箇所が少ないようで、現地でも大変評判なようです。


乗り合いバス「ジプニー」のエンジンもいすゞのエンジンです。
乗用車のSUV部門ではトヨタと三菱の後塵を拝しておりますが、2014年に発売した【MU-X】でシェアの奪還を狙っているとのことで、今年はさらなるイメージ戦略のために広告宣伝費に資金を投入していくと意気込んでおられました。


続いてバイクです。
以前に行ったベトナムに比べて、フィリピンではバイクの台数は少ないと感じました。
詳細をみていきましょう。
フィリピンの二輪新車の販売台数は世界で8位。
114万台市場です。
1位はインドで1,434万台、続いて中国1,163万台、インドネシア774万台、ベトナム276万台となります。
平均所得がフィリピンの半分、しかも1,000万人も人口が少ないベトナムのほうが市場規模が2倍だというのはなかなか興味深いですね。


ベトナムは公共交通機関(路線バスや電車)のインフラがかなり脆弱で、庶民の移動手段はバイクに頼らざるを得ないというのが実情ですが、フィリピンは電車以外にも、トライシクルやジプニーなどさまざまな移動手段があるため、そこまでバイクを必要としないということがその理由です。


人口と国内登録台数から計算すると、フィリピン人の20人に一人がバイクを持っているということになります。
では、今回お世話になりましたヤマハ様のフィリピンでの現状をお伝えします。

●ヤマハモーターフィリピン
フィリピンでのヤマハバイクのシェアは約15万台・19%で業界2位。
実はカワサキも同じようなシェア争いをしており、お互い2位を行ったり来たりしているのが現状です。
3年前まではカワサキのシェアがヤマハを大きく引き離していたことを考えると、ここ数年のヤマハの健闘ぶりがうかがえます。
1位のホンダは約35万台と圧倒的な強さを見せつけております。
4位のスズキは10万台と、これもなかなか際どい線まで迫ってきております。
他に現地で見たのは台湾のキムコやSYM。
これら日本外のメーカーが約2万台のシェアを持っています。
一応、市場規模が114万台とお伝えしましたが、その中には無名の中国バイク群が約3割を占めているとの報告もあります。
これらは地方の零細メーカーですので無論「ザコ扱い」です。
シェア争いには含めておりません。

ベトナムと同じくなんとフィリピンにもコピーバイクが存在するらしいです。
ホンダだけでなくヤマハも。
コピーバイクはやはりあっけなく壊れるそうですが、いかんせん忠実にコピーされている個体もあるそうで、そのようなバイクにはなんとヤマハ純正パーツがそんまま取り付けられます。
壊れたバイクにヤマハの純正部品を取り付けていくうちに、いつの間にか純正の性能に近づいてくるという都市伝説もあるくらいです。
さすが世界のヤマハ。
ヤマハモーターフィリピンでの車種展開は現在15車種。
大半が現地生産モデルですが、一部タイやインドネシアからの輸入モデルもあります。
今のところ正規ラインナップの中で唯一日本製のフラッグシップモデルの250ccが1台あるのですが、何の車種かおわかりになりますか?
答えは【XT250】。


日本名【セロー】です。
日本でも30年以上、モデルチェンジを繰り返しながら売れ続けているロングセラーバイクです。
(実はカワサキのDトラッカーがタイ製だから同クラスのセローもタイ製だとばかり思ってました。スミマセン。)


ちなみにフィリピンで10年連続で年間売り上げ1位の人気車種はホンダ【XRM125】。
【フィリピン版カブ】とも言われている、泣く子も黙る名車中の名車です。(多分)


フィリピン人はバイクにしろ自動車にしろ、外装や電装をカスタムするのが割りと好きな人種のようで、ローカルのアフターパーツメーカーは多数存在するとのことです。
たしかに、爆音マフラーのスポコンカーや、テールランプが緑に光るイカツいカスタムを施したオフロードバイクなど、カスタム志向がそこかしこに見受けられました。
日本のアフターパーツのメーカーさんは積極的に進出するべきでしょう!
ただ、タイほどの市場規模に育つにはあと10年はかかるとは思いますが・・。


(↑サンタロサのホテルに止まっていた謎のJDMカー)
以上、フィリピンの自動車、バイク事情でした。
さて、フィリピン日系企業視察の旅いかがだったでしょうか。
フィリピンという国をざっくり見ていきますと、国民は非常に勤勉で上昇志向があり、
またグローバル感覚が他の東南アジアの国に比べても高いなと個人的には感じました。
人口構成も非常に秀逸ですし、質の高い労働力と言う意味ではあと2、30年間は何の心配も無いように思います。

やはり問題点として最初に思い浮かぶのは治安。
安全面に難があるというのは、それはすなわち経済発展の阻害要因だと言えます。
それと行政機能が貧弱という点。
長期的なプロジェクトは途中で頓挫する場合が多く、これが今回私が思った「道路や空港などの基本インフラがボロい」というところに集約されるのだと思います。

そして、最大の問題点は「もっと自分の国を良くしたい」という信念が薄いのではないかという点。
上昇志向があり、グローバル感覚も備わっていると書きましたが、スキルを高めた優秀な人材が海外に出たままフィリピンに帰ってこないのであれば、それはそれで大問題です。
フィリピンが経済的に他の周辺国から大きく出遅れてしまったのも、グローバル感覚が秀でていながら、優秀な人材が海外に出て行き、国内の状況が何も変わらなかったためとも言われています。
外で学んだことは必ず祖国のために還元してほしいです。
外から祖国を支えるのではなく、内から祖国を築いていく、そのような国になってほしいなと思います。
内から巨大な支柱を築くことが出来た時、アジアの落ちこぼれと呼ばれた国は、国旗に描かれた太陽のようにアジアの光になるのだと私は思います。

フィリピンに栄光あれ。

三洋金属熱錬工業㈱の折田さん(右)と。
以上、フィリピン日系企業視察の旅でした。
イッセイ
2015.02.09
太陽と埃の国で 前編 (フィリピン日系企業視察の旅 1)

さて、皆さんお久しぶりです。
今回は2/3~2/7まで大阪府工業協会企画【フィリピン日系企業視察】に行ってまいりました。
お伺いさせていただきましたのは
・ジェトロ マニラ事務所 様
マニラ中心部
・トヨタ自動車㈱ 様
・㈱エフテック 様
・いすゞ自動車㈱ 様
・双葉電子工業㈱ 様
・三菱電機㈱ 様
以上、ラグナテクノパーク工業団地
・㈱創美工芸 様
・ヤマハ発動機㈱ 様
以上、リマ工業団地
以上の企業様でございます。


一応、地図を貼っておきます。
今回私は人生初のフィリピン上陸でした。

実は意外なことに1960年代のフィリピン経済の好調っぷりは東南アジアのなかでも突出していたようでして、アジア全体で見ても国民所得は第2位、その上にいるのは日本だけだったということです。
しかし、独裁政治による経済の停滞によって10年後には台湾、韓国に抜かれて、さらに10年後にはタイやマレーシアにも抜かれて、さらに10年後には中国にも抜かれ、現在に至るわけです。
およそ30年の間に繁栄と没落を経験しています。
現在のフィリピン人が最も懐かしむのはこの1960年代の繁栄期だといいます。
しかし、ここ数年のフィリピンの勢いがすごいというのもまた事実。
今回、フィリピンのありのままの姿を見てきましたので、それをお伝えしたいと思います。
フィリピンの再興は目前なのか・・!
いざ、マニラへ!

時差は日本より-1時間です。

●フィリピン共和国
人口は約1億人。
国土面積は日本の約80%。
なんと7,109の島から構成されています。
人種構成はマレー系が95%、中国系が1.5%、他・・です。
発つ直前にはイスラムのテロ集団が話題をさらっていたこともあり、「イスラム信者には十分気をつけるように」と念押しされましたが、実はフィリピンはキリスト教圏です。
カトリックが約80%、イスラムは5%に過ぎません。
戦国時代に熱心なカトリックだった高山右近が最後に流されたのもマニラでしたね。

国語・公用語はフィリピン語(タガログ語)ですが、第二公用語として採用されているのは英語です。
後述しますが、フィリピン人は英語が得意です。
これが国際舞台で勝負する上でかなりのアドバンテージとなっています。
お金は【ペソ】。
2.5倍すれば日本円に換算できます。
100ペソ=約250円。

●生活水準
一人当たりのGDPは2,792ドルで、わかりやすく年収に言い換えると約30万円。
今回訪問させていただいた日系企業様のお話ですと、一般ワーカーの給料は1日最低賃金335ペソほどで、マニラ中心部のワーカーですと1日最低賃金454ペソとのことです。
日本円で1日800円~1, 000円くらいです。
1日平均900円としまして、これに残業代を足すと1ヶ月で約25,000円~30,000円くらいです。
年収で約30万円。
タイが約60万円、ベトナムが約15万円ですから、発展レベルはタイとベトナムの間くらいの国だと認識いただければと思います。
もちろん貧富の差は激しいので、一流企業の優秀な人材ですと日本人の平均給与より上という人間もいます。
GDP成長率は、リーマンショック直後の2009年には、1.1%という数字を出しましたが、翌年には7.6%という驚異的な数字をたたき出しており、乱高下が激しい経済情勢とも言えます。
2012年には6.8%、2013年には7.2%と現在では安定した成長率を維持しています。

●教育
フィリピンは非常に教育熱心な国であるといわれています。
識字率は96%というデータもあり、国民のほぼ全員が文字を読むことができます。
先にも述べましたが、フィリピン人は英語が得意です。
地元の大学を卒業したレベルの人間ですとほぼ間違いなくTOEICで800点が取れるレベルです。
おもしろいのは数学。
フィリピン人は数学が苦手。
どれくらい苦手なのかと言えば、TOEICで800点が取れるレベルの人間ですら、日本の小学4年の算数ドリルをやらせて30点くらいのレベルだそうです。
大学を出たレベルの人間でそれなのです。
電卓を駆使して苦労の末に出してきた数字に対して「いや、これは間違いだ」とその場で指摘すると、「え?本当だ!なんで日本人は電卓も使わないでいきなりこんな難解な計算できるんだ!」と、ビックリされることも日常茶飯事とのこと。

しかし、そんな簡単な計算も出来ないのかとフィリピン人をバカにすることは出来ません。
なぜなら英語の得意な彼らからすれば日本人をこう見ています。
「なぜ日本人は中学、高校と6年間も英語を勉強するのに簡単な挨拶すら出来ないんだ」と。
これには何も言い返すことが出来ません。
民族の、そして教育の違いで得意不得意があってもいいではありませんか、そう感じた次第です。

●豊富な労働資源
フィリピンのローカル言語はフィリピン語(タガログ語)ですが、第二の公用語については英語を採用していることもあってグローバルに活躍する人材がとても豊富です。
英語圏の企業がフィリピンにコールセンターを置く、いわゆる「BPO関連」のシェアはなんと世界第1位。
聞くところによると、インド英語よりフィリピン英語のほうが聞き取りやすいとのこと。
また、現在爆発的に伸びているオンライン英会話市場においても、その安価なコストから世界中で引く手あまたの状態です。
この好調なBPOビジネスがどこまでフィリピンの経済を牽引できるかは、今後も注目するべき点です。


フィリピンといえばなぜか出稼ぎのイメージがありますが、これは概ね外れてはいません。
フィリピンの海外労働者はフィリピン人口の1割である1,000万人が海外へ出稼ぎに行っているといい、この海外からの送金がGDPの1割にも達するとのデータがあります。
日本では考えられないフィリピンの特殊な就労問題が垣間見えます。
出稼ぎ先のトップはアメリカでシェア43%、日本は7位です。
フィリピンの市場が有望であるといわれる理由の一つに、人口の構成が挙げられます。
以下ジェトロでいただいた資料をそのまま貼り付けます。


ナイスなポピュレーションのダイアグラムです!
インド、中国をも含んだASEAN諸国の中でも、最も理想的な形になっているではありませんか。
一方で失業率は政府の統計によりますと7.1%という数字が出てきますが、実質には20%を超えているという説もあり(ジェトロでの概要説明から)、雇用の安定が今後の課題でもあります。

●フィリピン人の労働観
フィリピン人の仕事の考え方は日本人と似たようなところがあるというのは、今回様々な日系企業様で伺った「ナマの声」であります。
教えたことはやり遂げようと頑張るし、自分たちで決めたルールは守ろうとする。
ただ、高度なことに関しては応用が利かないということもあるようで・・まあ、この点はどこの途上国でもあるような話です。


自分が働いている企業にはある程度愛着というものがあるようで、例えば今の職場より多少給料が高いところから声がかかっても断るということもあるようです。
「今の何倍もの給料をもらえると言うのであれば躊躇なく他の会社に移るとは思いますが、そんな極端な話じゃない限りは、今の会社で頑張ろうとするのがフィリピン人です。お金重視の考え方ではなく、人間関係や仕事の内容を重視する傾向にあるのは日本人と感覚は近いです」
とは㈱創美工芸の岩城様のお言葉です。
前回行ったアメリカでは、労働事情を掘下げていくたびに
「この国で労働者にはなりたくないし、経営者にも絶対なりたくない」
という感想しか出てきませんでしたが、それに比べればフィリピンという土地は、人をマネジメントするという点においては非常にやりがいがある土地だなと感じました。

●治安問題
フィリピンという国を客観的に見た場合、やはり一番のネックになるのは【治安の問題】ではないでしょうか。
今回本当にビックリしたのはどの企業様に行っても銃を持ったセキュリティーが常駐していたという点です。
例を挙げますと㈱エフテック様。
従業員650名、敷地面積40,000㎡の中規模メーカーですが、入り口にいるセキュリティーの人数だけでも20人は超えていました。


他にも、滞在したマニラホテルの入り口では毎回手荷物のX線検査、ボディチェックが行われていました。
日本でいうサイゼリヤ規模の普通の日本食レストランでもセキュリティーが2人。
日本人が多いところだとか、あまりそういうことは関係なくローカルレストランにでも普通にいました。
それだけ犯罪が多いと言うことなのでしょうか。
そしてセキュリティーが連れている犬は誰もが麻薬探知犬だと思うのですが、実は火薬探知犬です。
爆発物の持込みをガードするため犬とは・・・なんという物騒な話でしょうか。
現地の駐在員の方のお話ですと、フィリピンの警察はあまり信用がないそうです。
極端な例ですが、日本人に因縁をつけて小銭をせびるとか・・そんな例が実際にあったそうです。
そういった「警官は信用ならん」という意識が普通なようで、自分の身は自分で守らねばというスタンスがここフィリピンでは常識なのです。


ちなみに日系企業が雇っているセキュリティーの一人当たりのコストは月7万円程度。
一般ワーカーの給料が月3万円台ですから、生半可な金額ではありません。
ましてこれに頭数が加算されていくわけですから、セキュリティーコストだけでも年間にかなりのお金がかかるのは言うまでもありません。
ここが他の東南アジアと比較してもかなり違う点ではないでしょうか。


●交通インフラ
今回、フィリピンの移動で常に思っていたのが「道が悪い」ということでした。
基本的にどこを走っても道路がガタガタです。
初日から最終日まで乗っていたのは日産ディーゼルの観光バスだったのですが(もちろん20年以上前のモデルと思われる)サスペンションが悪いのか、車体がボロいのか、「ダダダン!ダダダダダダン!ダダダダダダダダダダダ」と小刻みにバウンドする乗り心地は本当に最悪でした。
いつもならバスの中で製作するレポートも、今回はパソコンを開いて5分も画面を見てましたら頭が痛くなってくる有様です。


インド、ベトナムも、総じて道路はガタガタでしたが、これだけ気分が悪くなることは今までありませんでした。
今まさにモータリゼーションの黎明期が始まったわけですから、今こそ力を入れてせめて主要道路だけでも刷新したほうがよいのでは・・と思います。


これは道路だけでなく空港も同じような感じです。
今回使用したのはニノイ・アキノ国際空港。
マニラ郊外にある、いわゆるフィリピンの玄関口なわけですが、利便性が悪く、汚い、狭い、ボロいのオンパレードでした。
入国時にビックリしたのは、飛行機から降りてシャトルバスに乗ってターミナルの入り口で下りた瞬間からいきなり入国審査がはじまっていたシーンです。
おそらく入り口から5メートルも無いんじゃないでしょうか。
そんなデタラメな設計ですから、シャトルバスから降りてきた無邪気なフォーリン達は予告なしにいきなりおしくら饅頭に強制参加となるわけです。
また、帰りの空港では、搭乗手続きが終わったあとのゲート内は空港利用者数に対して売店やトイレの数が圧倒的に少ないです。
トイレに入るのに10分待ち、1個の肉まんを買うのに15分待ち~と、正直うんざりでした。
自分の番が回ってきたときに後ろを振り返れば、自分の待ってた時より行列が2倍くらいに増えている有様です。
トイレの話でいえば、ゲリが漏れそうになってから列に並び始めた人は確実にゲームオーバーです。
しかし、この空港内の売店で買った【SIOPAO】という肉まんはメチャクチャうまかったです。
それだけは褒めておきます。


さて、今回はここまでです。
次回後編は恒例の自動車・バイク市場全般について書きたいと思います。
気長にお待ちくださいまし。
ではでは~
イッセイ
